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本協会は建築物、工作物に対するシロアリによる被害と腐朽を可及的に防止し、その安全性を確保し、併せて木材消費の節約に資し、もって公共の福祉を増進することを目的として、資格制度を創設し、防除施工に必要な知識を研磨し、防除施工の確実性と安全性を確保しています。 また、公益社団法人日本しろあり対策協会の進める以下の5つの重要な施策を連携団体として推進するとともに、2つの受託事業を行っています。
①本協会の事業
登録施工業者会員証
当協会の登録施工業者には、会員証が配布されます。建築物のシロアリ及び木材腐朽菌による被害の調査、予防または駆除を適正かつ安全に行い、消費者に信頼され、公共の福祉に寄与することを目的としています。この会員証が信頼の証です。 公益社団法人日本しろあり対策協会の登録施工業者会員となるためには、まず当協会の会員となることが必要です。
②公益社団法人日本しろあり対策協会の連携団体としての事業
【施策1】防除処理標準仕様書
建築物のシロアリ防除処理方法について、現在の技術水準での標準仕様書が定められています。
【施策2】安全管理基準
標準仕様書に準じて施工を行う際の安全作業要領・使用機器及び薬剤等の保管管理の安全基準を制定し、さらに、施主や居住者の健康障害を防止するための対策並びに環境を阻害しないような処理を行う処置を定め、適正な安全施工を推進しています。
【施策3】防除薬剤等の認定
防除処理に使用する薬剤について、効力、安全性等を審査の上優良薬剤の認定を行っています。防蟻材料並びに防蟻工法の審査、認定も行っています。
【施策4】しろあり防除施工士
シロアリの防除施工をする技術者の資格を定めて、その業務の適性を図り、もってシロアリ防除施工の確実性と安全性を確保し、防除の万全を期することを目的として「しろあり防除施工士制度」を制定しています。
【施策5】蟻害・腐朽検査員制度
木材を有効に長期的に活用するには、既存住宅の各部劣化の点検、診断技術が重要な鍵を握っています。「蟻害・腐朽検査員」制度は既存住宅の劣化を適正に検査診断する技術者の資格制度として、平成14年に創設し、社会的な要請に応えています。
文化財等蟻害・腐朽検査(平成25年10月10日 福井県勝山市 木下家住宅)
【受託事業1】消費者保護対策
消費者センターに寄せられた相談について、調査(有料1件5万円+実費交通費)を行っています。相談事例を下記に示します。
【受託事業2】文化財建造物等蟻害・腐朽検査
年に数回、蟻害・腐朽検査員の方を中心に古民家や文化財等の蟻害・腐朽検査を行い、劣化対策を提案しています。
③その他の事業
・会員の防除技術の研鑽と安全作業の徹底に関する研修会、講習会開催など社会一般のシロアリ防除に関する指導啓発
・シロアリの予防および駆除の方法に関する調査研究など
平成24年度技術研修会
(平成24年10月22日大阪市中央公会堂)
主な出版物
パンフレット「しろあり情報」ポケットサイズ