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シロアリは雑食性で、加害力の強烈な昆虫で、木柱、木柵などの木材のほか、生きた樹木や農作物、プラスチック・ゴム類、繊維類、皮革類をも加害します。
その被害はきわめて広範囲に及び、気付いた時には、被害がかなり進行していることが多いです。
土台と柱の被害
シロアリは地中から建物に侵入してくることが多いので、まず土台や床束、柱などの下部が食害されます。柱が浮いていたり、傾いたりして地震や台風の際、思わぬ大被害を受け、とても危険です。
小屋組みの被害
シロアリは気付かぬ内に柱やかべなどの内部を食い進み、時には被害が天井裏の小屋組みまで及びます。
床板の被害
床下から侵入してきたシロアリは、床板を食い荒らし、その上にある畳屋家具類まで食害します。
モルタル壁内部の被害
モルタルやコンクリートブロック壁内部は暗くて温暖多湿なので、シロアリに食害されやすい場所の一つです。
鉄筋コンクリート造後者の床板の被害
最近、鉄筋コンクリートやブロック造建物の被害が増えています。
コンクリート造建物でも、シロアリはひとたび侵入すると、内部の木材や家具などを食い荒らします。
新建材の被害
シロアリは木材だけでなく、プラスチックや合成ゴム製の新建材も加害氏、とくに発砲スチロールや発砲ポリウレタン系の断熱材は木材より好んで加害されます。
畳の被害
気付かぬうちにタンスや家具類の下の畳がシロアリに食害されていることがあります。
コンクリートの被害
シロアリは、時にレンガやコンクリートにも穴を開けることがあります。コンクリートの割れ目を拡げたり、給排水管との隙間を通って建物内に侵入することもあります。