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シロアリの歴史
シロアリは、木材を主食として集団で生活しています。約3億年もの昔から地上にいる昆虫で、約3億年前にごきぶりの祖先から分化し、高温多湿の広大な大森林の中で樹木を食べていました。自然界では、『森の掃除屋さん』として枯れ木などを分解し、土に戻すと言う重要な役目を担っていますが、住宅地では、家の柱や土台を食べる厄介者。見えないところで家をボロボロにしてしまいます。
湿気を好み主に床下から木造家屋に侵入し家屋に食いつくのがシロアリです。
シロアリの種類と分布
シロアリは、建築物の害虫としてもっとも重要なものです。
日本では、ヤマトシロアリ、イエシロアリ、ダイコクシロアリ、アメリカカンザイシロアリの4種類が経済的な被害を与えます。
その中でもヤマトシロアリとイエシロアリは、下図に示したように日本各地に広く分布していて、もっとも被害の激しい種類です。
ダイコクシロアリは奄美大島以南と小笠原諸島に生息し、アメリカカンザイシロアリは北米からの輸入材とともにしばしば発見されその被害が報告される移入種です。
ヤマトシロアリ・イエシロアリ・アメリカカンザイシロアリの分布
シロアリの好きな場所
暗くてじめじめしたところが好き
シロアリは目が退化しているため、光を嫌い、音やにおいにとても敏感です。また、皮膚が非常に薄く乾燥しやすいので、湿気があり暗くて空気に触れないところが大好きです。
例えば床下などは格好の「すみか」となります。空気の動きに敏感で、風を大変嫌います。地表に出てくることはほとんどなく滅多に人目に触れないので、被害にあっていても気付きにくい傾向にあります。
シロアリは木が大好き
シロアリは、ゴキブリに近い昆虫です。シロアリが主に食べているものは木材です。シロアリは、木材への害が有名ですが、布、紙類、コンクリート、ゴム類、ビニールなどまで食いつくします。